離婚前に不動産を売却するべきか、離婚後に不動産を売却するべきか、悩みますよね。
あなたにとって、最適なタイミングが知りたいですよね。
どちらにしても、メリットとデメリットがありますので、しっかり把握した上でどうするか決めましょう。

１．離婚前に不動産を売却する場合のメリット

・離婚後のトラブル回避になる
　離婚後だと、元配偶者と連絡が取れなくなって家が売れなくなるというトラブルや、感情的なトラブルが深刻化して売却の話が進まなくなったり、といったトラブル回避になります。
・離婚後に元配偶者とのやりとりをせずに済む
　離婚後に元配偶者と連絡を取り合うのは、精神的に辛いと思います。不動産を売るためには、お互いの同意が必要なので、連絡を取り合わなければなりません。離婚前であれば、スムーズに出来る可能性が高いです。
・築浅の方が高く売れる
　不動産は築浅の方が高値がつきますので、離婚後にトラブルが起きて売却がどんどん遅くなるよりも、離婚前のできるだけ早い時期に売りに出したほうが、より高値で売ることができます。
・離婚後の生活資金が用意できる
　離婚前に不動産を売却すれば、貯金が無くても離婚後の生活資金を確保することが出来ます。

２．離婚前に不動産を売却する場合のデメリット

・売却までに時間がかかるので、離婚が先延ばしになってしまう可能性がある。
　家の売却は、数日で出来るものでは無く、時間がかかります。家を出来るだけ高く売りたい！ということでしたら、売却完了まで平均して３ヶ月から６ヶ月程度の時間がかかります。
それまでなかなか離婚が出来ないという状況に陥ってしまいます。
・早く売ろうとすると、不動産の価格が安くなってしまう。
　とにかく早く離婚したいから早く家を売りたい！という場合は、不動産会社（買取業者）に直接売却するという方法もあります。売却完了まで最短で１週間程度です。その代わりに、安い値段で取引されることになります。おおよそですが、市場価格の７割前後の値段になります。

３．離婚後に不動産を売却する場合のメリット

・早く離婚出来る
　不動産が売れたら離婚、と思っていると、何ヶ月も先延ばしになってしまうので、早く離婚したい場合には、離婚後に不動産を売却した方が良い場合もあります。
・不動産を高く売りやすい
　急いで売りたい！早く売りたい！ということでなければ、腰を据えてじっくり売却活動が出来ますので、家が高く売れる可能性が高くなります。

４．離婚後に不動産を売却する場合のデメリット

・離婚後のトラブルの可能性が高くなる
　離婚後だと、元配偶者と連絡が取れなくなって家が売れなくなるというトラブルや、感情的なトラブルが深刻化して売却の話が進まなくなったり、といったトラブルが起こりやすいです。
・離婚後に元配偶者とのやりとりをしなければならない
　離婚後に元配偶者と連絡を取り合うのは、精神的に辛いと思いますが、不動産を売るためには、お互いの同意が必要なので、連絡を取り合わなければなりません。
・こっそり不動産を売却されてしまうかもしれない
　元配偶者が勝手に金額を決めて、勝手に売却してしまう可能性があります。
・誰も住んでいない家でも、住宅ローンの支払い義務がある
・誰も住んでいない家でも、都市計画税・固定資産税の支払い義務がある

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５．注意事項

売却後に考えなければならないのが、財産分与です。
これも、離婚前にするのか、離婚後にするのかで、税金が代わってきます。
財産分与は離婚後にしましょう。

離婚前に財産を分けると、贈与に当たり、贈与税の課税対象になる場合があります。
離婚後であれば、贈与税は非課税です。

２分の１ずつの共有所有をしている場合は離婚前でも既に財産分与になっている状態ですから、贈与税はかかりません。離婚前でも離婚後でも、いつ売却・財産分与しても問題ありません。